本シリーズは、事業承継センター取締役・東條裕一が、経営者から聞いた言葉と、経営者として伝えたい言葉を書き留めた「勇気をもらう経営者の言葉」を、一言ずつコラムとして再構成したものです。志や覚悟、そして勇気を、後継者のみなさんと分かち合えればと思います。
ちょっとできるヤツ、ちょっとできないヤツ。組織とは平平凡凡の集まりをいかに生かすかである。
なぜ、この言葉なのか
この言葉が示しているのは、優秀な人材だけを集めることが組織づくりの答えではない、ということです。
平凡な人たちの集まりを、どう生かすか。そこにこそ、経営者や後継者が向き合うべき組織論があります。
平平凡凡の集まりをどう生かすか
私は、全ての社員が優秀な会社などありえないと考えています。それは大企業であっても同じです。大抵の会社では、平均的な社員がいて、その中にちょっとできる人とちょっとできない人が混ざっているのが普通の姿です。そうした会社をうまく回していくことこそが、会社であり、組織だと私は思います。
「うちには優秀なヤツがいなくてね」「来なくてね」と言っている経営者のもとには、いつまで経っても優秀な人材は現れません。仮に現れたとしても、その会社からはやがて去っていってしまうのです。
経営者の役割は組織をつくること
経営者の大きな役割のひとつは、組織をつくることにあると私は考えています。平平凡凡の人たちが集まって、「1+1が2+αをもたらす組織」をつくること。それが経営者の役割です。そのためには、役割分担と権限移譲が大切になります。
一人ひとりの能力を単純に足し算するのではなく、組み合わせによって足し算以上の成果を生み出す。「2+α」には、そんな意味が込められています。
後継者のあなたへ
優秀な人材が来ないと嘆く前に、今いる社員をどう生かすか。あなたの組織は、平平凡凡の集まりを生かせているでしょうか。
本記事は、事業承継センター取締役・東條裕一の原稿「勇気をもらう経営者の言葉」をもとに構成しています。